鳥の日記

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現代の戦争と新しい仕事-ドローン・オブ・ウォー


映画『ドローン・オブ・ウォー』予告編 - YouTube

戦争映画について語るとき、どうしても「反戦」「戦争はいけないものだと思います!」っていうテーマは避けられないものですが、今回では「仕事」っていう切り口で書いていきたいと思います。

監督はアンドリュー・ニコル。主演にイーサン・ホーク。過去に「ガタカ」っていうSF作品でタッグを組んだコンビの最新作です。アメリカ軍の中東での対テロ戦争で、無人戦闘機ドローン操縦士の姿を描く戦争ドラマとなっています。

ゲームのような戦争

本作の紹介文や感想を覗いてみると、「まるでゲームのようだ。」といった言葉が数多あります。確かにその通り、本作では、操縦士は本国基地のコンテナの中でモニターに映し出される敵国上空の映像をもとに、ターゲットを見つけたら、スイッチひとつで爆撃するシーンが印象的です。大きな爆撃音や人々の悲鳴や血など痛々しい映像無く、静かで淡々と人を殺めていく描写には、「これが現代の戦争なのかな」といって感想を我々に与えます。

新しい仕事

主人公は元々、バリバリの空軍の戦闘機パイロットでした。かつては、死と隣り合わせでその恐怖感に麻痺ともいえる満足感を得ていた一方、今は本国の基地という安全な場所での危険のない任務に戦争という実感が得られず苦悩を抱えています。

まるでサラリーマンのような任務なのです。決まった時間に出勤し、操縦席に座り、敵国を監視やターゲットを爆撃して、決まった時間に帰宅し家族と夕食を取る。軍人としての彼の仕事はその連続。我々が抱く軍人の仕事のイメージ(敵国に派遣され長い間、家族を本国に残し、自信の命の保証は無い。)とは大きく異なります。

これが良いのか?悪いのか?と聞かれたら、「良いじゃないの。」が私の意見です。人命は安全であり任務には的確であり、どこをとっても合理的であるからです。主人公が昼間の仕事で多くの人を爆撃で殺めた数時間後、自宅に帰り、家族との時間を過ごすシーンには違和感を感じます。しかし、これが「現代の戦争」であり「新しい仕事」なんだろうなと思うしかありません。

 

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