鳥の日記

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【鑑賞メモ】百万円と苦虫女

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大学卒業後、就職活動に失敗した鈴子は実家暮らしのアルバイト生活。そんな彼女がひょんなことから前科持ちになってしまった。実家にも、住んでいる街にも、居辛くなった彼女は、100万円貯まったら次の場所へ移り住むという旅に出ることになる。海のある街、山の中の村と転々としながら、彼女自身が成長していく青春ロードムービーとなっている。

新たな人間関係を築いたり、継続したりするためのコツとはなんだろうか。無理をして相手の意見に合わせることなのか。それとも、相手とぶつかり合う可能性が目の前にあったとしても自分の意見を突き通すことか。鈴子は完全に前者のタイプだ。苦虫を噛み潰したような作り笑顔で、とにかく相手の意見に合わせるし、断ることができない。彼女自身、それが人と上手くやっていく方法だと思っているのだ。

少しのネタバレをすれば、そんな考え方を持つ鈴子が、旅を通して成長していくというお話となっているのがこの作品である。

ボク自身は、鈴子と全く同じ考え方を持っている。この作品を鑑賞した後でも、改めることはないだろう。自分の意見なんて、相手の動き次第でカメレオンのようにまったく異なる色に変化する。それは、人とのトラブルをこの世で一番に面倒くさいものだと考えているからである。「自分の意見がない」や「何を考えているのか分からない」などと非難されることもあるが、人とぶつかり合うよりはマシだ。

もうひとり重要な登場人物が後半辺りで出てくる。彼も鈴子と同じ考え方を持っていて、お互いに共感し合い、意気投合する。しかし最後に、鈴子の対比の存在として描かれる。成長した鈴子と成長できなかった彼と。

最後に感想として、とても勇気が涌いてくる作品であった。

オススメ!

 

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